遠い昔…ひとつの町が崩壊寸前までになった事件があった。

詳細は語られていないが其処には一人の女性の名前が残っている。

Insanity Witch truth....

"狂気の魔女"と呼ばれし者…


Maginciaの古き魔道「冥府の書」を操る一族の娘として生まれたtruth。

唯一の継承権をもつ一族の長(truthの父)も病に倒れ truthは期待を一心に受けるが、
なぜか魔道の力を一切使うことが出来ずに 冥府の書を扱う一族は滅びの一途を辿っていた。

だがtruthはむしろ喜んでいた。 「冥府の書」の力は闇の力、そんなものを使えるようになりたいとは思っていなかったから・・・

 

 

 

 

Moonglowと同じく魔道の町として知られているMagincia。
気高く傲慢な者たちが町を仕切り、部外者を信用せず 貧民は日々虐げられて生きていた。

 

 

truthはそんな町で育ちながらも貧富の差など気にせず 誰にでもわけ隔てなく接していた。

 

 



そんなある日、領主の服の裾に泥がはねた。

ただそれだけの理由で、幼き子供の命を奪おうとする領主。

 

 

 

それをただ受け入れる周囲の者達。
「親達まで、なぜ!?」 自らの胸の中で燃え上がる行き場の無い怒りと悲しみ。
そしてその時、その感情を糧にして、truthの中の何かが目覚めた・・・







それは破壊の力、そして殺戮の為の心。



その力は彼女の外見までも変えてしまう、まさに燃えるような赤い瞳。
冥府の使者と見まごう如き漆黒のドレスをまとい、 一族の禁忌である「冥府の書」自在に操る冥府の魔女がそこに居た。

 

 

目に付くものを全てなぎ払い、 破壊衝動にしたがって進む彼女を誰も止められはしなかった。

 

 



ただ、領主への怒りだけが彼女を領主の屋敷への道をとらせていたのだろうか?

 

その答えを知るものは居ない、そう、彼女とて分かりはしないだろう。

屋敷に辿り付いた彼女は、その力を使い、全てを無に帰した。



しかし、その代償はあまりにも大きかった。 振り返れば、焼け落ちた家々。

ぼろ屑のようなものはたった今まで人間だったもの達だ。 その光景を見つめる無表情なtruth。





その瞳から一筋の涙が流されていた事は誰も気づきはしない。



 



truthはマジンシアの海岸へと向かい、其処で呪われた魔道書に火を放った。

「これでこの力はこの世界から無くなる、そして私のこの力も…」



 

 

 

彼女は静かにつぶやくと糸の切れた人形のようにその場にくず折れた。

 

 

 

 


目が覚めたとき、目の前には白い天井が視界いっぱいに広がっていた。

 


「ここは?」混乱する頭の中で記憶の糸を探ろうとするが、何も思い出せなかった。

 


唯一心の中にあるものは、「罪悪感」と「悲しみ」・・・。

 


「なぜ?」彼女の問いに、答えを与えてくれる者は、ここには居なかった。

 

 

 

数日して、Moonglowの病院から抜け出す事に成功した彼女は、自らの「真実」を探す事を決心する。

この時から、彼女はtruthと名乗ることに決め、自らの真実を探す旅を続けることになる。




その名前が本当の自分の名前だと知ることも無く…

原作 & music by SE 編集:truth(+α)